あなたは洪水や地震災害に備えて、非常食や防災グッズを準備していますか?
実は東北在住の筆者は、3.11東日本大震災経験者。
津波が来る地域ではなかったですが、避難所で4日ほど過ごした経験があります。
この記事では、最低限備えておいた方がいいオススメ防災グッズをご紹介します。
目次
避難所で必要だと感じたもの
3.11で経験したことを踏まえて、私が「必要だったな」「あったらよかったのにな」と思うものなどをご紹介していきます。
あの日
2011年3月11日、14時46分。職場。
クライアントとの報告会の真っ最中。
長く続く揺れ、消える照明、机の下に潜るだけで精一杯。
天井から何か飛び出して、窓ガラスは割れていました。
避難指示が出て外の駐車場に集まるも、携帯電話など持ち出す余裕もなく、情報が入らず雪が降る中、指示を待つだけの時間が過ぎ…
やっと帰宅指示が出てから荷物を取りに社屋内に入り、同僚の車に同乗させてもらって自宅マンションへ。
停電で信号も光っておらず。
ライフラインは全滅。
自宅マンション周辺の避難所を知らなかったため、当時お付き合いしていた現夫と人々が向かう先をついて行くと、中学校の武道館が開放されていました。
ここで4日ほど過ごすことに。
避難所で欲しかったもの
「外がどんどん暗くなっていく…とにかく安全な場所へ行かなきゃ…」という気持ちに駆り立てられ、何かを持って行かなければという思考になりませんでした。
着の身着のままで過ごした避難所では、かなり不便な状況でした。
モバイルバッテリー
やはりスマホの充電器です。
情報を収集する、また家族と連絡を取るために携帯電話は必需品でした。
避難所のコンセントを独占するわけにいかないですから、モバイルバッテリーが現実的ですね。
それでも充電できる回数に限りはあるので、一時的なものにはなります。
あった方が絶対いいです!!
サバイバルシート/アルミシート
避難所では、真夜中の2〜3時くらいになって自衛隊が到着し、毛布が配られました。
出入り口の近くにいた私たちは2人で1枚借りられましたが、ほんの一部にしか行き渡らず。
避難所ではサバイバルシートのシャカシャカ音が聞こえていたので、自分で備えていた人たちもいたのでしょう。
食料品
避難所ではアルファ米を使ったワカメご飯などが配られました。
ほか、近所のお菓子屋さんからの差し入れがありましたが、いつ食料が尽きるか不安で、一食に食べる量を抑えて残しておいたりしました。
えいようかんの美味しい食べ方
ハロー、コーヒー☕️
— ティピーコペ@コーヒー大好き (@TippyKope) November 13, 2021
保存食&登山の携行食として「えいようかん」が有名で我が家にも50個程ストックしてます。おやつとしては、きな粉をかけると超美味しいんです。ポイントは、フォークで小さく切って、全面にきな粉をつける事。「ぜんざい」みたいに塩を軽く振りかけるのもアリです。いただきます。 pic.twitter.com/rDcRGPm41e
保存水
ゴクゴク飲みたいという意味ではなく、歯みがきに水を使いたかったです。
避難所で1人1本は配られましたが、あっという間になくなります。
ウェットティッシュ/除菌シート
東日本大震災があった3月は、花粉も飛んでいる時期。
水が出ない不衛生な時に、花粉症の目のかゆみを手で擦ってしまうと、結膜炎になってしまったりします。
病院が開いているかも分からない、薬局にも長蛇の列ができる状態で薬が手に入るかも分からない。
となると、手を綺麗にできるウェットティッシュはあった方がいいなぁ、と感じました。
避難所生活後に備えたもの
あの経験はいろいろなことを考えさせられましたし、常に不安に苛まれました。
災害大国に生きていながら、まったく備えをしていなかったのですから、反省せずにいられません。
ソーラーチャージャー
上でモバイルバッテリーと書きましたが、充電がなくなってしまってからも電気が戻らない可能性があります。
手回し充電器もありますが、労力の割になかなか充電されません。
天候にもよりますが、太陽光で充電できるのはかなり助かります。
電池
避難所に行かなくても自宅で過ごせるように備えるなら、電池は必須です。
まとめ買いしました。
照明各種
街灯のない、周りの住宅から漏れる光もない世界はとても暗いです。
スマホのライトでも足元を照らせますが、充電がもったいないですね。
スマイルランタンは子供が不安を軽減できるかな、と購入。
電池がどれでもライトは、単1〜単4どの電池でも使えるので便利です。
ネックライトは両手が空くので、荷物を運んだり子供と手を繋いだりできます。
ドライシャンプー&汗ふきシート
当時4日間避難所で過ごし、家に戻ってもガスは復旧していなかったので、お風呂に入れなかったんですよ…!
別の地区は先に復旧していたので、そちらに住んでいた同僚にシャワーを借りて生き返ったのを思い出します…!!
天然水
水はローリングストックします。
普段から利用しつつ、切らさないように在庫管理を。
食料品
水やお湯を注ぐだけのアルファ米は、食べやすく味がついていても期限を迎えた時に消費するのが大変でした。
それであれば米は常に家にあるので、カセットコンロを使い鍋で米を炊く方が良いと。
少量口にするだけでも気持ちが満たされるお菓子を多めに用意するようにしています。
また温めずに食べられるカレー職人は、非常時には満足度が高いかと。
食べてみた!!
災害時、キャンプグッズが役立つことが多いので、趣味がキャンプの方は代用できますね!
これから用意しようと考えている防災グッズ
2024年1月1日に起きた能登半島地震を受けて、改めて考えさせられました。
もちろん住んでいる地域によって、出るであろう被害が様々なのでそれに合わせて要不要を検討しましょう。
非常用トイレ
3.11のとき、トイレにものすごく困ったという状況にはならなかったので(そもそも水分摂取を控えたりしていた)抜けていましたが…
このたびの地震被害でトイレ状況が劣悪なところがあり、衛生環境が保てていないという情報があったので親と検討しています。
多めの生理用品
これもトイレ関連になりますが、備えを見直すたびに子供もどんどん成長するわけで、自分だけの生理用品だけでは足りなくなる可能性もあるんですよね。
自分たちが生理期間でなければ予備が無くて困っている方にも譲れるし、多く持っておいて損はないですね!
ポータブル電源
上にモバイルバッテリーやソーラーチャージャーの準備については書きましたが、大容量のポータブル電源があったらかなり安心感があると思うんですよね…
電気ケトルや電子レンジが使えれば温かい食事が摂れるし、電気マットが使えれば上から毛布や布団で覆えばかなり暖が取れるので。
防災意識を日常に
あくまで筆者の経験や考えからまとめた内容です。
お住まいの地域や通勤手段などによっては、もっと適している物品があると思いますので、ご自身で工夫をしてみてください。
日常使いしている物にプラスアルファするだけで、突然の災害の際に役立つかもしれません。
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